【ダメ人間主人公】泣けるほど応援したくなるダメ人間が主人公のマンガ10冊(2,000冊読んだマンガオタクが薦めるシリーズ)

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泣けるほど応援したくなるダメ人間が主人公のマンガ

社会不適合者を自他共に認める僕(とろやん)が、世の中の理不尽から逃れるためにのめり込んだ「マンガ」の世界。読むマンガに自己投影することによって、男にも女にも、強くも弱くもなれる素敵な第二の世界

その中でもこよなく愛するのが「ダメ主人公シリーズ」

リアルな世界では周りの人間は順風満帆に見え、自分だけが何かに取り付かれたかのようにやる気もなく社交性も体力もない人生。マンガの世界に逃げ込むしかない

 

しかし漫画の多くは・・・

 

少年ジャンプの雑誌キーワードに代表される「友情」・「努力」・「勝利」

 

あぁ?どれもねぇよ

 

人生のエリート様の辞書にしか載ってないような文字は僕の辞書にありません

探せど探せどマンガは、主人公がイケメンだったり、負けず嫌いだったり、隠された能力を持っていたり、血統書付きで英雄の血が騒ぎ出したり・・・クソ、クソ

確かに面白い、面白いけど、気分が落ち込んでる時はもっと落ち込みたい。上がり目は無いけど。

 

最近になってようやく、ダメ人間な主人公がもがきながら生きる様子を描く作品が増えた印象です。世相が福祉に関心が強くなり、弱者に目を向け始めたからでしょうか。

 

そこで、僕の好きな「泣けるほど応援したくなるダメ人間が主人公シリーズ」を10冊後紹介します。

 

NHKへようこそ!

 

大学を中退して4年目の佐藤達広は、ひきこもりとなっていた。佐藤は、自分が大学を辞め、無職でひきこもりであることなど全てが、謎の巨大組織の陰謀であると妄想する。その組織の名はNHK(日本ひきこもり協会)。

そんな折、中原岬と名乗る謎の美少女が佐藤の前に現れる。佐藤をひきこもりから脱却させるべく、岬は「プロジェクト」の遂行を宣言。その「プロジェクト」の目的が不明のまま、岬による佐藤のカウンセリングが始まる。

NHKにようこそ! - Wikipedia

 

ダメ人間マンガの代表作。「ザ・社会不適合者」と、それを救い出すことでしか自己を承認できない痛い美少女たちが、社会に翻弄されながら生きる意味を見出そうともがく話

 

自らを「マスターオブひきこもり」と自認している、北海道出身の22歳「佐藤達広(さとう たつひろ)」。佐藤をひきこもりから立ち直らせようとする18歳の美少女「中原岬(なかはら みさき)」。重度のオタクで美少女キャラが大好き、主人公の中学時代の後輩「山崎薫(やまざき かおる)」。この3人をメインとして繰り広げられる「ひきこもりの苦悩」を面白おかしく、時にリアルに描いた作品

 

合法ドラックをキメながらハイパーセルフプレジャー(オ○ニー)」を始める瞬間を母親に見られるシーンは見所

 

ラブひな

 

浦島景太郎は幼い頃に女の子と交わした約束を果たそうと、東京大学の入学を目指す19歳。しかし、彼はすでに2浪の身。家を追い出され、祖母が経営する東京近郊の温泉旅館を頼るのだが、そこは彼の知る昔の姿とはまるで違っていた。唐突に「女子寮」の管理人となってしまった景太郎は、ドタバタに翻弄されながらも、東大入学、そして「約束」に近づこうと奮戦していく。

ラブひな - Wikipedia

 

ダメ人間な主人公が美少女に囲まれて少しずつ社会性を身に着けていくダメ人間美少女ハーレムの決定版

タイプ別に好きになれる女の子(正統派、和風、ロリ、褐色、お姉さん、キツネ目、妹)が勢ぞろいしていて読み返すたびに好きなキャラが変わるのが面白い

中でも普段おとぼけの褐色娘「カオラ・スゥ」が満月の夜にだけ美少女に変化するという厨二病うってつけの設定に、同じダメ人間なのになんてうらやましいと思ってしまう

 

みたむらくん

 

三田村鉄男、30歳。夜は現役の定時制高校生で、昼はヤングアニマル編集部の契約社員。バックレとオナニーだらけの爆笑ライフ!! 話題のハチャメチャおバカギャグが、ついにコミックス化!!

巻トップ | 白泉社e-net! 電子書籍

 

30歳、デブ、ハゲ、オ○ニー大好き、特技バックレ。このダメっぷり。惹かれる。しかし、昼は出版社の契約社員で、夜は定時制高校に通うというギリギリメンツを保っている一面もあり

下ネタで構成されているといっても過言ではないので、好き嫌いは分かれるが、ハマれば全巻読破せずにはいられない

ちなみにウィキペディアにはこのマンガの独立したページがないほどマイナー

 

ブスに花束を。

 

自らをブスと自虐する高校1年生の田端花は、今朝も日課の教室の花交換のために早朝から登校していた。花はこの時間が好きで頭に花を挿して悦に入ってたところ、たまたま早く登校してきたクラス1のリア充イケメン上野陽介にその現場を見られてしまう。以前から教室の花を替えている人が気になっていた陽介は、それが花だと知ったことから2人の距離は徐々に近づいて行く。しかし、数々のフラグを折りまくる花と、恋愛に関して無知で天然な陽介の距離は縮まりそうで縮まらない。

ブスに花束を。 - Wikipedia

 

女性のダメ人間主人公。自らをブスと自覚しすぎており自虐が激しい。控え目すぎる性格の少女。うぬぼれそうになると自分を殴る癖がある

もういたたまれなくって・・・。僕が2次元のイケメンに生まれ変わったら迎えにいってあげたいレベル

基本的に「あたしダメ人間だから」って公言する女性って全然ダメじゃないですが、公言すらできない、というか友達すらいないみたいな女性に読んで欲しい

 

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!

 

主人公、黒木智子はいわゆる喪女である。高校に入学しても彼氏ができるどころかクラスメイトともろくに会話もできない。自分がぼっちになっている状況に焦り出した彼女は行動を開始するも、痛々しい失敗ばかりが続く。

奮闘空しく、まったく友達ができないまま2年生の二学期となる。修学旅行の同じ班の子と親しくなったことが転機となって、智子は徐々にクラスメイトと会話するようになり、少しずつ周囲との距離が縮まる。お世話になった先輩の卒業を経て、智子は3年生に進級する。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! - Wikipedia

 

主人公(もこっち)の性格は、中学時代から友達が少なく目立たない存在で、コミュニケーション能力の低い。それゆえ空気が読めないこともしばしば。本人は自分が一番だと思って勝手にモテるようになると思っていたが、典型的な自意識過剰ボッチ

読んでいるこっちが恥ずかしくなって過呼吸気味になり、つい本を閉じて深呼吸する始末。「自分も周りからこう思われているんだろうなぁ」と思うと、自分ももこっちも張り倒したくなる

読後は自分の黒歴史が走馬灯のように駆け巡るさわやかな読み心地

 

ドージンワーク

 

ある日長菜なじみは、友人でクラスメイトの露理に誘われて同人誌即売会の売り子に行くことになる。そこで幼馴染のジャスティスと出会い、露理とジャスティスの二人が膨大な部数を売り上げていることを知り、自分も同人活動を始めることを決意した。

本作は、同人誌の制作現場、即売会での頒布模様、日常生活の主に3つの舞台で繰り広げられるコメディである。一部に不条理ギャグが含まれ、スラップスティック感は余りない。下ネタが非常に多いが、アニメ版では多少緩和されている。4コマ漫画では多用されるキャラクターのデフォルメや低頭身化をあえて行っていないのも特徴で、キャラクター達が時折見せるリアルな表情がギャグとして定番化している。

ドージンワーク - Wikipedia

 

同人誌で金儲けをするために高校中退する女の子の4コママンガ。ペンネーム「ビューティーラヴ」というイタい名前で活動する

各キャラクターがとても個性的完璧超人な大手同人作家の「ジャスティス」ロリながら同人誌(非エロ)を描いており、主人公の友人・露理からエロに染められていく「ソーラ」、主人公の拙い同人誌に感銘を受けT大卒ながら”しりのあな”でバイトをしだすアツい男「星くん」などなど描ききれない

 

同じ著者の『マンガ家さんとアシスタントさんと』もカラッと元気に笑えるのでオススメしたいけど、残念ながらダメ人間主人公マンガのオススメなので既に漫画家となって活躍している本作は無料お試し版のみ参考としてリンクだけ張っておく

 

マンガ家さんとアシスタントさんと 1巻【期間限定 無料お試し版】 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

 

影野だって青春したい

 

彼氏いない暦15年なうえ、友達が一人もいない高校生活を送る影野由輝。
そんな影野はあるとき、学校一のイケメン・光永さんに「彼女のフリをしてほしい」と頼まれて!? 
カッコよくて、優しくて…でもちょっとイジワル。こんなキラキラ☆イケメンの「彼女」だなんて、大丈夫なわけ…ない!!
超ネガティブ少女×神モテ男子の、日本一の格差ラブ!!!

「影野だって青春したい」既刊・関連作品一覧|講談社コミックプラス

 

地味でモテない女の子とイケメンが絡むマンガなのでオススメしようか迷ったんですが、イケメンの彼女の「ふり」をするというのが切ないので入れました

でも正直1巻と2巻読めば満足しちゃうかも?まず1巻と2巻まで読んでみて、ハマれば続きもどうぞって感じです

どちらかといえばイケメンのイケメンぶりに萌えられる、女性にオススメの一冊

 

 

第3位 ラブやん

 

人生で1度も働いたことのないニートでオタク趣味、児童性愛という性癖を持つダメ男・大森カズフサが主人公のギャグ漫画である。そんな彼の恋を成就させるため、ラブ時空からやってきたのが愛のキューピッド・ラブやんであるが、彼女でさえカズフサの恋の成就は上手くいかず、気が付けばいつもダラダラとした日常が繰り広げられている。

作品自体は『ああっ女神さまっ』のパロディ。1話完結のスタイルで通常は1話25ページの構成だが、時折減ページが発生している。

作中では現実と同じように時間が経過した時期が長く、連載から数年を経て、主人公・カズフサの年齢も、登場当初の25歳から31歳へと年齢を重ねていっている。しかし、連載が進むにつれ時間の進行は遅くなり、30歳となってからはその傾向が顕著になっている。

舞台となっている街は「平方市」。第1話でラブやんがカズフサを探し当てるとき「日本…大阪かな」と言ったり、枚方市と描いていあるシーンもある。

完結マンガ大賞2015・金賞受賞。

ラブやん - Wikipedia

 

ある方面でひっそりと語り継がれながら、内容が内容だけに出版社も表立って広告できない問題作でもあった本作。とりあえず黙って10巻まで読んでみて欲しい。長いけど、ホントに。なんせ2000年から連載開始して2015年に完結しているので、絵柄や作風が初期と最後ではかなり違う。ただ1巻から読めば最終巻の感動たるや相当なもの

全然感動巨編ではなく、基本的に「ロリ・オタ・プー」でモテない主人公に対して、ラブ時空から来たエリートキューピッドのラブやんがその能力で「彼女を作ってあげようとする(この言い回しが重要)」作品。オ○ニーシーン全裸でパンツかぶってロウソク立ててるシーンなんかもあったりするが、読み進めるうちに次第に家族のようになっていくカズフサとラブやんをみていて、どこかキュンとして安心する作品

 

 

第2位 アフロ田中シリーズ

 

アフロヘアーの田中をとりまく青年、成人向け青春ギャグ漫画。田中の状況に応じて、タイトルが『高校アフロ田中』→『中退アフロ田中』→『上京アフロ田中』→『さすらいアフロ田中』と変更されている。シリーズの全体を通してストーリーもこれといってなく、男からみた「女の人」についての話や恋話、他には喧嘩の話、世間話などが描かれる。特にこの「女の人」の話は女性にもてたい、性交したいができないというメイン5人のリビドーや悲痛、苦悩が描かれる。サブタイトルはどこかで聞いたことのあるフレーズを用いている。

『中退』の第1集、第5集、第6集には本編のパラレルワールドを描いた番外編として「りーまんアフロ田中」と「中学デビュー田中」が収録されている。

アフロ田中シリーズ - Wikipedia

 

アフロヘアの主人公「田中広(たなか ひろし)」を通じて日常を面白く、時に悲惨に描く本作。既に映画化もされているため、聞いたこともある人はいるだろう

シリーズとして、高校アフロ田中中退アフロ田中上京アフロ田中さすらいアフロ田中→しあわせアフロ田中→結婚アフロ田中が出ている。中でも、3作目にあたり脂の乗り切っている上京アフロ田中」が最も田中の苦悩を面白く描いている

性欲無く女性とデートするためにデート前に何度もヌキまくっていた田中がついにキッスを決めるかどうかで苦悩したり、上司に「禅寺」で座禅をしませんかと誘ったり、温泉でケツを出してクルクル回るのが友人と今後仲良くしていけるかの生命線だったり

上向きも下向きもしない生活の中で、何かにつけ日常に疑問を持って勝手につらくなってしまう田中に同情をしてしまう名作

 

上京編から読み始めても十分楽しめるので、気に入ったら他のシリーズもどうぞ↓

 

高校アフロ田中シリーズ】(全10巻)

 

 

中退アフロ田中シリーズ】(全10巻)

 

 

上京アフロ田中シリーズ】(全10巻)

 

 

さすらいアフロ田中シリーズ】(全10巻)

 

 

【しあわせアフロ田中シリーズ】(既刊9巻)

 

 

 

第1位 男おいどん

 

時は1970年代、場所は日本の東京、文京区本郷。

「無芸大食人畜無害」を信条とし、貧しくも概ね正直に浪人生活を送り続けるチビでガニ股・ド近眼・醜男・サルマタ怪人とまで呼ばれる大山昇太の周囲には、なぜか様々な女性があらわれては通り過ぎてゆく。

彼の部屋の押し入れにはパンツが山積みとなっており、ろくに洗濯もしないため、雨が降ればサルマタケと称するキノコが生えるほどの状況で、あまりの貧困ゆえにサルマタケも食用にされる。

珍しく親密になりかけた女性が現れても寂しい結末が待っている。新しいバイトが決まればことごとく失敗し失業を繰り返す。

悲惨極まりない日々を過ごす不器用な昇太だが、案外前向きで逞しく、狭い自室を「大四畳半」と形容し、大家の老婆に叱咤され、同居する謎の鳥「トリさん」に愚痴をこぼし、好物のラーメンライスにありついては世話になるラーメン屋の夫婦に励まされ、いつか故郷に錦を飾らんと自身を奮い立たせる。

男おいどん - Wikipedia

 

「絶対に読んで欲しい」と声を大にして言える作品。『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』という不朽の名作を著した「松本零士」の作品
 
メガネ・不潔・貧乏・無学・モテない・不運という様々なダメ人間要素を持ち合わせながらも、「風吹かば吹け、我恐れじ九州男児と豪語する主人公「大山昇太(おおやま のぼった)」
始めは10代後半だったものの、年齢を重ねながらも学費を払えないという理由から何度も定時制高校の受験を断念、20代になってからも休学や復学を繰り返している
しかし本人にとって、誰の力も借りずに高校を卒業することがひとつの目標であり、バイト先の店長からお金を貸してやるから復学しろと言われても断ってしまう
世渡りは決して上手ではないが、たまに女性から好意を持たれることがある。しかしその好意も、哀れみからの同情であったり、他の男性から一時的に逃れるための好意であることがほとんどで、女性に何度も泣かされている
だが作中には線が細く非常に優しい女性も数多く描かれており、昇太の希望ともなっている
毎晩泣きながら「明日のために今日も寝る」昇太だが、「明日もニコニコ笑うて勤めちゃるど」と自分を鼓舞しながら人生をもがく様子から、必ず何か得がたいものを感じ取れる作品
 

ダメ人間が主人公のマンガだっていいじゃないか

 

取り上げたどの作品も読み応えは十分

感情移入してひとしきり泣き笑いしたら、本を閉じて自分も現実をもがこう